1 コーポラティブ住宅とは
 
(2)コーポラティブ住宅の歴史と実績徴

 コーポラティブ住宅の歴史は200年以上と古い。産業革命の発達した18世紀後半のイギリスで、当時の共済組合の仕組みを労働者の住宅取得に応用した「建築組合」として生まれた。イギリスで生まれたコーポラティブ住宅の胎動は、その後ヨーロッパ大陸やアメリカ大陸などに伝わり、各国のかかえる事情の中で様々な発展過程をたどり、それぞれの国の特徴を見せながら現在に至っている。たとえばドイツでは20世紀に入ってから盛んになり、すでに100万戸を超えるコーポラティブ住宅を生み出している。フランスや北欧諸国では第2次大戦後活発に復興や都市化の波にのって展開されてきた。カナダのように後でスタートしながら、地域づくりや福祉運動と関連させた活動が充実しているところもある。

 日本でのコーポラティブ住宅の歴史はおおよそ30年である。ヨーロッパの動きを参考に、建築家が手づくり感覚で5・6戸の小さなものから始まり、10戸、20戸と規模もだんだん大きくなり、今では200戸、300戸単位のものもできるまでに力量をつけてきた。その背景には、公庫がコーポラティブ住宅向けの融資制度を創設、今も年々その内容を充実させていること、さらには公社・公団が独自のコーポラティブ方式を取り入れた住宅づくりにとりくんできた経過がみられる。
● コーポラティブ住宅の供給実績(全国) ●

コーポラティブ住宅の供給実績(全国)

 

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(3) 住宅供給の中での位置づけ